喀痰吸引が必要なお子さんに関する一連の報道について

喀痰吸引が必要なお子さんに関する一連の報道につきまして、まずは亡くなられたお子さんに心よりお悔やみを申し上げます。

詳細な状況は明らかにはなっておらず、その背景についても私たちには計り知れないため、この件についてのコメントは差し控えさせていただきます。

私たち全国医療的ケアラインのメンバーには、亡くなられたお子さんと同じ「医療的ケアを必要とする子ども」と、「その親」も多く参加しており、報道を受けてメンバー内でも悲しみが拡がっております。

親の立場から考えると、頻繁にケアを必要とし、目を離せない状況にある子どもに対して、生活の中でやむを得ず目を離してしまった経験は私たちの誰もが持っており、「明日は我が身」という思いを持つメンバーも少なくありませんでした。

ただそれでも、1人のお子さんの命が失われてしまったという事実は大変重く、大切な生命を守れなかったことに皆が心を痛めています。

医療的ケア児の子育ては、孤独を感じる場面もあります。

そんな時に、同じような仲間がいること、情報交換や思いの共有が出来ることは、1つの心の支えになるかと思います。

全国医療的ケアラインでは、そのような「つながり」を作り、保ち続けていきたいと思いを新たにするとともに、同じ事が二度と起こらないようにするために何が出来るかを、今後も真摯に考え続けていきたいと存じます。

 

 

全国医療的ケアライン 一同